「空き家を相続したけど、どうすればいいか分からない…」
「遠方にあって管理できない空き家、売却したいけど売れない…」
近年、社会問題にもなっている空き家。
放置すると倒壊や犯罪の温床になるリスクがあるだけでなく、固定資産税や都市計画税などの税金も発生し、所有者にとって大きな負担となります。
この記事では、そんな悩みを解決できるよう、空き家を処分する方法を6つに分け、それぞれの特徴やメリット・デメリット、費用相場を詳しく解説。
売却できない場合の対処法や、空き家の処分に活用できる補助金制度、知っておきたい税金に関する情報も網羅しました。
この記事を読めば、あなたに合った最適な空き家の処分方法が見つかり、不安や負担を解消できるはずです。
ぜひ最後まで読んで、空き家問題を解決する第一歩を踏み出しましょう。
空き家が増えている背景には、様々な要因が考えられますが、主なものとしては以下のような点が挙げられます。
日本社会全体の高齢化が進み、死亡による世帯主の不在や、高齢者施設への入居などにより、住む人がいなくなった家が空き家になるケースが増えています。
厚生労働省の調査によると、2022年の日本の高齢化率は29.1%に達しており、これは世界で最も高い数値です。
高齢化が進むにつれて、空き家問題はますます深刻化すると予想されます。
少子化により子供が家を継がず、空き家となるケースも増加しています。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2023年の合計特殊出生率は1.30であり、人口減少に歯止めがかからない状況です。
地方から都市部への人口流出は長年の傾向であり、地方には空き家が増加しています。
若年層の雇用機会が都市部に集中していることが、この流れに拍車をかけています。
総務省の調査によると、2020年から2021年にかけて、東京圏への転入超過数は約8万4千人となっており、地方の人口減少に拍車をかけています。
地方では、人口減少による税収減や、地域コミュニティの衰退などの問題も深刻化しています。
日本では、古い家は敬遠され、新築住宅が好まれる傾向があります。
古い空き家は放置され、新築住宅が建設されるというサイクルが繰り返されています。
これは、住宅ローン減税などの政策も影響していると考えられます。
耐震性や省エネ性能など、新築住宅の方が優れているというイメージも、新築志向を後押ししている要因の一つと言えるでしょう。
新築住宅の建設には多くの資源やエネルギーが必要であり、環境への負荷も大きいです。
相続したものの、利用予定のない家が空き家になるケースは非常に多く見られます。
特に、遠方に住んでいる人が相続した場合、管理が難しく、空き家のまま放置される傾向があります。
相続人が複数いる場合、意見がまとまらず、処分が進まないケースも少なくありません。
相続した空き家の処分には、相続人全員の合意が必要となるため、手続きが複雑になる場合もあります。
相続税の支払いや、不動産登記などの手続きも必要となるため、専門家のサポートが必要となるケースも多いです。
これらの要因が複雑に絡み合い、空き家問題が深刻化していると言えるでしょう。
空き家を放置すると、所有者だけでなく、地域社会全体にとっても様々なリスクをもたらします。
具体的には、以下のような問題が発生する可能性があります。
老朽化により建物が倒壊し、通行人などに危害を加える可能性があります。
特に、屋根や外壁の劣化が進んでいる場合は、強風や地震によって倒壊する危険性が高まります。
また、木造住宅の場合、シロアリ被害などにより、内部が腐食し、倒壊のリスクが高まることもあります。
倒壊による被害は、人命に関わるだけでなく、周辺の建物や道路にも及ぶ可能性があり、多大な損害をもたらす可能性があります。
空き家は人目のつきにくい場所にあることが多く、犯罪に利用されるリスクが高いです。
不法侵入、窃盗、放火などの犯罪の発生場所となるだけでなく、麻薬の製造や密売などの拠点として利用されるケースもあります。
空き家は、犯罪者が身を隠したり、犯罪行為を行うための隠れ家として利用される可能性があり、地域の治安悪化につながる可能性があります。
放置された家屋は火災のリスクが高くなります。
電気配線の老朽化や、放火などが原因で火災が発生し、周囲に延焼する可能性もあります。
特に、木造住宅密集地域では、火災の延焼による被害が拡大するリスクが高まります。
火災が発生した場合、消防活動が困難になる場合があり、被害が拡大する可能性もあります。
ゴミや害虫の発生源となり、近隣住民の生活環境を悪化させます。
ネズミやゴキブリ、ハエなどの害虫が繁殖し、悪臭や病気を媒介する可能性もあります。
また、雑草の繁茂や、庭木の越境なども、近隣住民とのトラブルの原因となります。
衛生状態の悪化は、近隣住民の健康被害や、生活の質の低下につながる可能性があります。
放置された空き家は景観を損ない、地域のイメージダウンにつながります。
荒れ果てた庭や、壊れた窓ガラス、剥がれ落ちた外壁などは、地域の美観を損ね、住民の生活意欲を低下させる可能性もあります。
また、観光地などでは、観光客に悪い印象を与え、観光客離れにつながる可能性もあります。
景観の悪化は、地域のイメージダウンだけでなく、不動産価値の低下にもつながる可能性があります。
空き家でも固定資産税や都市計画税などの税金が発生します。
これらの税金は、所有者が負担しなければならず、経済的な負担となります。
また、特定空き家に指定された場合は、固定資産税が最大6倍に増額される可能性もあります。
特定空き家とは、「そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態」または「著しく衛生上有害となるおそれのある状態」もしくは「適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態」などの要件に該当する空き家のことです。
これらのリスクを避けるためにも、空き家を適切に処分することが重要です。
早めに対策を講じることで、リスクを最小限に抑えることができます。
空き家を処分するには、様々な方法があります。
ここでは、代表的な6つの方法について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
空き家を売却する場合は、不動産会社に仲介を依頼するのが一般的です。
不動産会社は、売却活動や価格交渉、契約手続きなどを代行してくれます。
空き家を賃貸に出す場合は、賃貸管理会社に管理を委託するのが一般的です。
賃貸管理会社は、入居者募集や家賃管理、修繕対応などを代行してくれます。
空き家を解体する場合は、解体業者に依頼します。
解体業者は、建物の解体から廃材の処理までを一貫して行ってくれます。
空き家をリフォームまたはリノベーションして、再び住居として利用する方法です。
空き家を自分で使用する方法です。
セカンドハウスや別荘として利用したり、賃貸住宅として貸し出したりすることができます。
利用目的を明確にする: 空き家をどのように利用するか、目的を明確にしましょう。目的によって、必要なリフォームや修繕内容が変わってきます。
必要な費用を把握する: 修繕費用や光熱費など、必要な費用を把握しておきましょう。
管理方法を検討する: 定期的な清掃やメンテナンスなど、管理方法を検討しておきましょう。遠方に住んでいる場合は、管理会社に管理を委託することもできます。
空き家を国や自治体に寄付する方法です。
ただし、寄付を受け付けている自治体は限られています。
空き家を売却したいと思っても、なかなか売れない場合があります。
売れない空き家には、以下のような原因が考えられます。
駅やバス停から遠い、周辺環境が悪いなど、立地条件が悪い場合は、買い手が見つかりにくい傾向があります。
例えば、近くに商業施設や学校、病院などが少ない場合や、騒音や悪臭などの問題がある場合は、買い手が敬遠する可能性があります。
老朽化が進んでいる、雨漏りしているなど、建物の状態が悪い場合は、買い手が敬遠する可能性があります。
特に、耐震性が低い建物や、シロアリ被害を受けている建物は、買い手がつきにくい傾向があります。
周辺の相場よりも価格が高い場合は、買い手が見つかりにくいでしょう。
売却価格は、空き家の状態や立地条件、市場動向などを考慮して、適切に設定する必要があります。
共有者がいる、境界線が不明確など、権利関係が複雑な場合は、売却手続きが難航する可能性があります。
権利関係が複雑な場合は、専門家(弁護士や司法書士など)に相談する必要がある場合があります。
売れない空き家を処分するには、以下のような対処法があります。
周辺の相場を参考に、価格を下げることを検討しましょう。
価格を下げることで、買い手が見つかりやすくなります。
ただし、安易に価格を下げすぎると、損をしてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
建物の状態を改善することで、売却しやすくなります。
リフォーム・リノベーションによって、建物の外観や内装をきれいにしたり、設備を新しくしたりすることで、買い手の印象を良くすることができます。
更地にして売却することで、買い手が見つかりやすくなります。
更地は、建物の制約がないため、買い手が自由に家を建てることができます。
また、更地の方が、建物を解体する手間や費用がかからないため、買い手にとって魅力的です。
自治体が運営する空き家バンクに登録することで、購入希望者を見つけやすくなります。
空き家バンクは、空き家の売却や賃貸を希望する所有者と、空き家の購入や賃貸を希望する人を結びつけるための制度です。
専門知識を持つ不動産会社に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。
不動産会社は、空き家の売却や賃貸に関する専門家です。
不動産会社に相談することで、売却活動のサポートや、価格交渉、契約手続きなどを代行してもらうことができます。
空き家の処分には、以下の補助金制度が活用できる場合があります。
老朽化した空き家の解体や除却、改修などに補助金が交付されます。
この補助金制度は、空き家対策特別措置法に基づいて、国が地方公共団体に交付するものです。
各市町村が独自に設けている空き家対策の補助金制度があります。
市町村独自の補助金制度は、空き家の解体や改修、利活用促進などを目的としています。
補助金制度の内容や申請方法は、各自治体によって異なります。
詳しくは、お住まいの自治体の窓口にお問い合わせください。
老朽化が著しく、倒壊の危険性がある空き家の解体費用の一部を補助する制度です。
補助額や対象となる空き家の条件は、各自治体によって異なります。
例えば、築年数が一定年以上経過している空き家や、耐震性が低い空き家などが対象となる場合があります。
空き家を改修して、賃貸住宅や地域交流施設として活用する場合に、改修費用の一部を補助する制度です。補助額や対象となる改修工事の内容は、各自治体によって異なります。例えば、バリアフリー化や耐震改修などが対象となる場合があります。
空き家を地域活性化に役立てるために、空き家の取得費用や改修費用の一部を補助する制度です。
例えば、空き家をカフェやゲストハウス、シェアオフィスなどとして活用する場合などが対象となります。
補助金制度を利用する際は、事前に各自治体の窓口で相談し、必要な手続きや申請書類などを確認しましょう。
空き家を処分する際には、以下のような税金がかかる場合があります。
空き家を売却して利益が出た場合にかかる税金です。
譲渡所得は、売却価格から取得費や譲渡費用を差し引いて計算されます。
譲渡所得税は、所有期間によって税率が異なります。
所有期間が5年以下の場合は、短期譲渡所得となり、税率が高くなります。
所有期間が5年を超える場合は、長期譲渡所得となり、税率が低くなります。
相続した空き家にかかる税金です。
相続税は、相続財産の総額から基礎控除額を差し引いた金額に対して課税されます。
空き家の評価額は、路線価や固定資産税評価額などを参考に算出されます。
相続税の税率は、相続財産の額によって異なります。
土地や建物にかかる税金です。
固定資産税は、毎年1月1日時点の所有者に対して課税されます。
空き家の場合でも、固定資産税は課税されますが、特定空き家に指定された場合は、固定資産税が最大6倍に増額される可能性があります。
固定資産税の税率は、各自治体によって異なります。
一定の条件を満たす空き家を売却する場合は、譲渡所得税の特例措置が利用できます。
特例措置を利用することで、譲渡所得税の負担を軽減することができます。
例えば、被相続人居住用家屋を相続した場合、3,000万円の特別控除が利用できます。
相続税対策として、生前に空き家を売却したり、贈与したりする方法があります。
ただし、相続税対策は、専門的な知識が必要となるため、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。
空き家を解体したり、賃貸住宅として活用したりすることで、固定資産税の軽減措置を受けることができます。
解体した場合、更地は住宅用地の1/6に軽減されます。賃貸住宅として活用した場合、住宅用地の1/6に軽減されます。
税金に関する詳しい内容は、税理士などの専門家にご相談ください。
日本では、空き家が増加の一途をたどっており、社会問題となっています。
総務省の調査によると、2018年時点での空き家数は約849万戸で、空き家率は13.6%に達しています。
これは、過去最高の数値であり、今後も空き家が増加していくと予想されています。
空き家が増加する背景には、前述したように、少子高齢化や都市部への人口集中、新築志向など、様々な要因が考えられます。
空き家の増加は、様々な問題を引き起こします。例えば、倒壊や犯罪の温床、火災発生、衛生上の問題、景観の悪化などです。
また、空き家は、地域コミュニティの衰退や、地域経済の低迷にもつながると指摘されています。
空き家問題を解決するためには、国、地方公共団体、地域住民、そして空き家所有者それぞれが、積極的に対策に取り組む必要があります。
2015年に施行された空き家対策特別措置法は、空き家の所有者に対して、適切な管理を義務付けるとともに、空き家の活用を促進するための支援制度を設けています。
空き家対策特別措置法は、空き家問題の解決を図るための法律です。
この法律では、空き家の所有者に対して、空き家の適切な管理を義務付けています。
また、空き家の活用を促進するための支援制度も設けています。
国は、空き家の解体や改修、利活用促進のための補助金制度を設けています。
これらの補助金制度を活用することで、空き家所有者の経済的な負担を軽減し、空き家対策を促進しています。
補助金制度は、空き家対策を促進するための重要な施策の一つです。
多くの地方公共団体が、空き家に関する条例を制定し、空き家の管理や活用について、具体的なルールを定めています。
空き家条例は、空き家問題の解決を図るための地方公共団体の取り組みの一つです。
空き家条例では、空き家の所有者に対して、空き家の適切な管理を義務付けています。
また、空き家の活用を促進するための支援制度も設けている場合があります。
空き家の売却や賃貸を希望する所有者と、空き家の購入や賃貸を希望する人を結びつけるための空き家バンクを運営しています。
空き家バンクは、空き家の流通を促進するための重要な制度です。
空き家バンクに登録することで、空き家の売却や賃貸がしやすくなります。
空き家に関する相談窓口を設置し、空き家所有者からの相談に対応しています。
空き家相談窓口では、空き家の管理や活用、補助金制度、税金など、様々な相談に対応しています。
地域住民が協力して、空き家の状況を見守る活動を行っています。
地域の見守り活動は、空き家の倒壊や犯罪の発生などを防止するために重要です。
空き家を地域活動の拠点として活用したり、地域住民で協力して空き家を改修したりするなど、空き家の活用に取り組んでいます。
空き家の活用は、地域活性化に貢献することができます。
空き家を所有している人は、定期的な点検や清掃など、適切な管理を行う必要があります。
空き家の適切な管理は、空き家の倒壊や犯罪の発生などを防止するために重要です。
空き家を売却したり、賃貸に出したり、自分で活用したりするなど、空き家の活用方法を検討する必要があります。
空き家の活用は、空き家問題の解決に貢献することができます。
空き家問題は、複雑で多岐にわたる問題であり、一朝一夕に解決できるものではありません。
しかし、国、地方公共団体、地域住民、そして空き家所有者それぞれが、それぞれの立場でできることを行うことで、空き家問題の解決に近づいていくことができると考えられます。
この記事では、空き家を処分する方法を6つに分け、それぞれの特徴やメリット・デメリット、費用相場などを詳しく解説しました。
空き家を処分する方法は、空き家の状態や所有者の希望によって異なります。
それぞれの処分方法をよく理解し、自分に合った方法を選びましょう。
また、空き家の処分には、補助金制度や税金に関する知識も必要です。
必要に応じて、専門家にご相談ください。
この記事が、空き家の処分にお悩みの方の参考になれば幸いです。
※この記事は、一般的な情報提供を目的としたものであり、法律や税務に関する専門的なアドバイスを提供するものではありません。具体的なアドバイスについては、専門家にご相談ください。
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